１)ウイスキーについて

二十歳過ぎの私にとって海外に行

くまでは、知っているウイスキーと言え

ばトリス・ウイスキー、サントリー・レ

ッド、サントリー・ホワイト、サントリ

ーの角瓶、ニッカウヰスキーのハイニッ

カ、ブラックニッカぐらいしか知らなか

ったような気がします。

そして飲み方と言ったら、まずは

ビール、それから和食なら日本の清酒、

中華料理には紹興酒、洋食ならワインな

どです。

そのあとはスナック、クラブに行け

ばウイスキーの水割りかコーク・ハイで

あったと記憶しています。

しかし海外ではバーとかクラブで

はストレートかオンザ・ロックとチェー

サーの水が一般的です。

女性の方々からすれば男たちが何故高

いお金を払ってまでホステスなどがいるス

ナックやクラブに行くのだろうかと疑問に

思われるかも知れません。

これは男が誰もとは言いませんが私の

場合、お酒を飲むと幻想の世界に誘いざな

われて

いくのです。まずは夢を語りたくなり、そし

て話が進んでいくうちに夢が一つ、二つ

と矛盾をはらんでいる事に気付いて行

くのです。そのあとだんだんと現実の中

に置かれている自分が見えてきて空し

くなって気晴らしに行きつけの店に向

かう事になります。無論ホステスの可愛

い子と何かハップニングが起こりやし

ないかを期待するのですが、そう簡単に

起こりはしません。

ここでは紳士ずらして「ボトル何に

しましょうか。」と言われればいい

恰好をしてワンランク上のボトル

をキープしてしまうのです。

一般的に言えばホステスやマ

マさんに気の有る男はカモです。

おだてればその客はずっと通って

くれるし、その男のお金が無くな

るまでは店が儲かるのです。

しかしカモじゃなくてもお店

の可愛いホステスなどと話してい

るだけで男はストレスを発散でき

るのは何故でしょうか。

ある客は職場で自分を評価し

てくれる者がいないセイなのか自

分の自慢話に花を咲かせ、ホステ

スなどが「すごーい！」と言ってく

れるので、そこでストレスを発散

させてすっきりして帰っていくの

です。

またある客は家族との会話の

不満をぶつけて、ホステスに自分

がいかに家族に気を使っている、

可哀そうな亭主であるかを熱弁することで、家庭でのストレスを発散させる者もいます。

このような事を聞いてくれる人が職場や周りに居ないので、わざわざ金を出してでも、

意中の子と話す場を買っているのはないでしょうか。店側もお客が来なければ商売にはな

りません。お客様がモテているように錯覚させたり、話し相手をしてくれるのです。しかし

友達と二人だけで話し合いたい時

は安いウイスキーとつまみを買っ

てきて自宅で語り明かすのもいい

ものです。お酒を飲むと日頃、遠慮

して言えないことも言えますし、言

い過ぎても余程のことがない限り

は酒の上のことだとして許される

でしょう。また相手の本音を聞ける

のも酒です。

ずっと昔にトリス・バーやスナック、アル

サロ(アルバイトサロン)、クラブ、キャバレー等

がありました。そのなかで、私がよく行ったの

がスナックでした。スナックとはカウンター形

式でカウンターの中にはバーテンやウエイタ

ー、ホステスなどが入っており、私なんかは可

愛いホステスの前に座って話すのが好きでし

た。ここでは指名料も要らないし、安いので当

時の若者が行くには丁度手頃だったのです。

お酒のつまみ(肴)は、ほぼ店が出す無料(テ

ーブル・チャージに入っている)の乾かわ

きもので

キープしたダルマ(サントリー・オールド)にコ

ーラを入れたコーク・ハイを飲んでいた気がし

ます。また金の周りの良いときはアルサロに行

って、好みの女の子を指名して、肩に手を回し

たりしながら酔い潰れていました。当時、クラ

ブは高い所だと思っていたのであまり行かな

かった記憶があります。なぜなら私

が高校時代に、親が新地(梅田新地)

のクラブを経営していた同級生に連

れられてそのクラブのホステス控室

に行きました。夏の暑い日にも拘ら

ず、当時はクーラーが高額だったの

で、ホールの中に設置されていても

ホステスたちの狭い控室には付いて

いなかったのです。もちろん普通の

家庭なんかは尚更です。その控室には開店を控えてホステスたちが下着一枚で、片手には

団扇う ち わ

を持って扇あお

ぎなが

ら何の恥じらいもなく

化粧をしていたのです。

同級生は勿論、夜に

はそこで働いていまし

た。その時に店の大体の

飲み代を聞いてびっく

りしたものです。

皆さんも高級クラ

ブの楽屋裏を機会があ

れば知っておく価値が

あると思います。ただし

昔とは違いますが・・・。

ウイスキーの飲み方で私が知っているのは、

1） ストレート(Straight)

何も加えず、生のままの

香りや味覚を味わう飲み

方です。ゆっくりと味わ

いながら、チェーサー

(Chaser=後に飲む飲み

物。水やお茶、ビール、ジ

ュースなど。日本ではお

冷をさす場合が多い。) と交互に飲むのが一般的である。この場

合は上質なウイスキーに限ります。

2) トワイス・アップ(Twice-up)

ウイスキーと水が１対１の割合でコップに注がれたもので、尚且つ

氷が入っていない。

ウイスキーの香りや、味が

わかる飲み方です。この場

合は上質ウイスキーが良

いでしょう。

3)ロック(Rock)

ロック・グラス

にグラスいっぱ

いの大きな氷を

いれ、そこにウ

イスキーを流し

込んで飲む方

法。この場合も

ゆっくり濃いウ

イスキーからうすくなったウイスキーまでを、味わいながら飲み

ます。これも上質のウイスキーが良いと思います。

4) ハーフ・ロック(Half Rock)

ロック・グラスにグラスの半分ぐ

らいの大きさの氷を入れそこに

ウイスキーを入れる飲み方。上質

のウイスキー向き。

5) 水割り(Whisky and Water)

タンブラーに氷を入れ、ウ

イスキーと水を入れ、マド

ラーでステアー（混ぜる）し

たもの。ウイスキーの量の

目安としてシングルやダブ

ルまたはワン・フィンガー

やツー・フィンガーなどと

言う。中クラスのウイスキ

ー向き。

6) ミスト(Mist)

細かく砕いた氷をロック・

グラスなどに一杯入れ、そ

こにウイスキーをグラス

の 8文目ぐらい注ぐ。中級

ぐらいのウイスキー向き。

7) ウイスキー・フロート(Whisky Float)

氷に水を入れたタン

ブラーにスプーンの

裏を利用してゆっく

りとウイスキーを流

しこみ上に注ぎ込

む。

8) ハイボール(Highball=Whisky & Soda)

大き目のタンブラーに氷を入れソーダで割ったものです。中級以下のウイスキーの味

を飲みやすくする効果

がある。 私がハイボー

ルに一番合うウイスキ

ーと言えばコスト・パフ

ォーマンスからしてホ

ワイトホースだと思い

ますが、値段を気にしな

ければサントリーの角

瓶だと思います。

9) コーク・ハイ(Coke High=Whisky & Coke)

低価格のウイス

キーをおいしく

飲む方法。タン

ブラーに砕いた

氷を入れウイス

キーとコーラを

注いだもの。も

ともとはバーボ

ンにコークを入

れることから始まったと思われます。コーク・ハイは何といってもバーボン・ウイスキ

ーとコークですよね

ここではウイスキーのことを書くのですがウイスキーは大きく分けて

１) スコッチ・ウイスキー

２) アイリッシュ・ウイスキー

３) バーボン・ウイスキー

４) カナディアン・バーボン・ウイスキー

５) ジャパニーズ・ウイスキー

に分けられます。

好みは人それぞれで、どれがいいとかは言えないのですがあくまで私の基準で評価し

ていこうと思います。

出口 孝之