OSPFでToRまでL3にしてみた

2017.7.28

上⽵ 嘉史XFLAG スタジオ

株式会社ミクシィ

1

モチベーション

• 新拠点をつくる• コアSWを容易にメンテナンスしやすい構成にしたい

• 従来はToR接続はMLAG構成• マルチコアで冗⻑性(N+2)を担保したい

• メーカーダイバーシティもとりたい• 複数メーカーにしても運用は同じようにできるように

• IP CLOSネットワークな構成• 今回、BGP でなくOSPF を採⽤し実装した

2

構成

MPLSコア

Core1

Core2

Core3

ToR 1

area0.0.1.1

area0.0.2.1

area0.0.3.1

• 今回のスケールはToR10機程度• Coreからはdefault のみ配信

• ToRでload-baranceしECMP• それぞれ個別エリアかつP2P• Totally Stubではなく標準エリア

• overload/max-metric一発で迂回したい

• Stubはエリアごとにmetricをいじる必要がある

• 上位のBGPへOSPF経路を再配信

redistrib

ute

redistrib

ute

• 前提: 個別リンクのOSPF コストはいじらない• コアを迂回したい時

• overload/max-metricrouter-lsa• 上位BGPで該当経路のメトリックを非優先化

• overloadなIGPメトリックはBGPに反映されない

• ズバっとやりたい時• OSPFのneighborをpassiveしてズバッと切っちゃう• 今回の構成で試験した範囲ではインパクトのない程度• IOS-XR

• routerospf 1passiveenable• Junos

• setgroupshoge protocolsospf area"<*>"interface"<*>"passive• setprotocolsospf apply-groupshoge

3

迂回の話

4

コントロールプレーン BGP or OSPF

• 基本的な要件であるプレフィックスの配布はどちらも対応している

• TEは、BGP のほうが上位網とシームレスに制御可能• OSPF→BGPredistributeでもなんとかできる

• 設計や運⽤で⼯夫をすればBGP と同程度にコントロールできる

• ※ベンダーによってはOSPF だと安くあがる場合もある

Requirement BGP OSPF

PrefixAdvertise ○ ○

TrafficEngineering ◎ ○

Cost ○ ○※

5

まとめ

• 新拠点をOSPF でToR までL3 化した• 現在安定稼働中

• 使⽤している機種にもよるが安く仕上がることもある• スケールサイズをそこまで求めていないならあり• 迂回とかは楽に運⽤する⼯夫が必要

• コストだけでなく運用を考えて設計するの大事

Thank You!