永井電子 MDI 品番9958 Z432(S44年式)への取り...

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今回取り付けるMDIはSCAユニット(純正タコメータ 作動ユニット)内臓タイプです。以前のタイプです とMDI本体もパンクしてしまうことも聞かれました が現在の内臓タイプは信頼性も向上したようです。 今回の私の車の場合、助手席側発炎筒の取り付け穴 を利用してMDI本体を装着しました。 →後日動かしてみると作動音が少々うるさく感じま すがやはりここが無難かと思われます。 エンジンルームへハーネスを出すためバルクヘッド の助手席側グロメット部分より必要なハーネスを外 へ出しておきます。 MDI 9958 Z432S44MDIエンジンルームに出しておく線は次の通り ①メイン電源用 (途中で切断しキボシ端子で繋げるようにしておきます←グロメット穴から端子が出ない場合) ②デスビ信号用 (延長ハーネスを自作しました。普通の2スケア程度の線でOKです) ③コイル用 ④イグニッション用ハーネス(リレーを別途追加し取り付けました) 純正コイルは使用できません。 必ず交換してください レジスターも不要 永井MDIのメリット ①強い点火力←始動性の向上、走行性の向上 ②純正イグナイターが不要(回路として取り付けは必要) ③それほど面倒な改造が不要(デスビに若干の改造が必要) 私も純正イグナイターのパンクが怖かったのと、始動性が良くなるとの評判を聞きMDIへの変更を決意。 説明書を見ると自分で簡単に装着できそうでしたので作業してみたものの結構苦労しました。付属のマニ ュアルでは言葉足らずですので自分で装着をやってみようという方は(マニュアルと)以下を参考にチャ レンジしてみて下さい。 永井製の指定コイルに付け替え。ねじ穴は当然ボルトオン。前 のハーネスは使いません。純正に戻すことも考慮し、ビニール テープで絶縁し隅にとめておきます。 コイルの配線は後 のページで解説

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Page 1: 永井電子 MDI 品番9958 Z432(S44年式)への取り …z432.sakura.ne.jp/pdf/nagai-mdi.pdf今回取り付けるMDIはSCAユニット(純正タコメータ 作動ユニット)内臓タイプです。以前のタイプです

今回取り付けるMDIはSCAユニット(純正タコメータ作動ユニット)内臓タイプです。以前のタイプですとMDI本体もパンクしてしまうことも聞かれましたが現在の内臓タイプは信頼性も向上したようです。

今回の私の車の場合、助手席側発炎筒の取り付け穴を利用してMDI本体を装着しました。→後日動かしてみると作動音が少々うるさく感じますがやはりここが無難かと思われます。

エンジンルームへハーネスを出すためバルクヘッドの助手席側グロメット部分より必要なハーネスを外へ出しておきます。

永井電子 MDI 品番9958  Z432(S44年式)への取り付け

○MDI本体の取り付け

エンジンルームに出しておく線は次の通り①メイン電源用  (途中で切断しキボシ端子で繋げるようにしておきます←グロメット穴から端子が出ない場合)②デスビ信号用 (延長ハーネスを自作しました。普通の2スケア程度の線でOKです)③コイル用④イグニッション用ハーネス(リレーを別途追加し取り付けました)

○純正コイルの取り外しと新しいコイルの取り付け(バッテリ端子を外してから)

純正コイルは使用できません。必ず交換してくださいレジスターも不要

永井MDIのメリット①強い点火力←始動性の向上、走行性の向上②純正イグナイターが不要(回路として取り付けは必要)③それほど面倒な改造が不要(デスビに若干の改造が必要)

私も純正イグナイターのパンクが怖かったのと、始動性が良くなるとの評判を聞きMDIへの変更を決意。説明書を見ると自分で簡単に装着できそうでしたので作業してみたものの結構苦労しました。付属のマニュアルでは言葉足らずですので自分で装着をやってみようという方は(マニュアルと)以下を参考にチャレンジしてみて下さい。

永井製の指定コイルに付け替え。ねじ穴は当然ボルトオン。前のハーネスは使いません。純正に戻すことも考慮し、ビニールテープで絶縁し隅にとめておきます。

コイルの配線は後のページで解説

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○バッテリーより直接MDIのメイン電源を取る →専用ハーネスで配線

※この車(私の車)は+-端子が通常の逆です。

  注意してください

※必ずターミナルを外して作業!

助手席足元の上側に付いている純正イグナイターは外しても良い(不要)という内容でマニュアルには記載されていますが今回の私の車の場合は付けたままにします。

取り外してしまうと配線上の問題なのか、火花が飛ばなかったのです。

純正イグナイターからは6極カプラーと、ゴム3極カプラーの二つが出ています。3極ゴムカプラーは切り離して良いのですが、6極カプラーはそのまま繋いでおきます。

切り離したゴム3極カプラーの黄色線からMDIの回転計の信号を取ります。尚MDI 側ハーネスにはゴムカプラーに付けるためキボシ端子をつけておく必要があります。

○純正イグナイターの取り扱い

○メイン電源線を繋ぐ

6極カプラーは繋いだまま←

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○コイルの配線

純正コイルは使えません。外します。

指定のコイルに付け替え(写真は永井製)

コイルに付属しているT字型カプラーにMDI側ハーネスのコイル配線を繋ぐ

作製したカプラーをコイルの写真、黄色○の部分に。

432用ではこの線以外、コイルにつながる線はない。

このコイル用のハーネスもMDIを助手席に配置すると長さが足りませんでした。自作してハーネスを延長してください。(こちらも一般ハーネスでOK でした)

このMDIキットは基本的にエンジンルーム内にMDI本体を着けることを前提としているようです。(GT-R用だから仕方がない・・GTRはイグナイターもエンジンルーム内ですからね)

2極カプラー

このコイルは純正の黒いプラグコードでも使えました。一応永井ではシリコンコードへの付け替えを指定しています。

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MDI本体にイグニッション電源を入れなければならないのですがこれは重要です。今回私も当初この部分がうまく配線できずエンジンがかからなかったのです。どうしても???でしたので永井の問い合わせ担当の方に聞いてみたのですが12Vがきちんときているところから取って欲しいというだけです。

○イグニッション電源を取る

マニュアルではイグナイターは取り外し、そしてそのハーネスからイグニッション電源を取る事も可能となっているのですが、間違えると抵抗経由の部分から取ってしまったりセルを回すと電源がこなくなる部分なのか、始動できないのです。私は結局イグナイター部分はあきらめ、イグナイターを戻し、テスターでヒューズボックス付近のイグニッション電源が確認できるところから取り、さらにそれにリレーを継ぎ足しバッテリーから直接12Vが入るようにしました。

イグニッション電源が12Vあるかを確認=OK!念のためセルを回したときも電源が取れているかも確認しましょう。

ヒューズボックス付近からイグニッション電源を引きました。しかしここもイグナイターを付けずにセルを回した際、電源が切れる配線でした。私の車はここからETC電源も取っていましたのでこれに気づく事ができました。(セルを回すとカードが残っています・・と頻繁にしゃべってくれたからセルオン=電源切れる、がわかりました)イグナイターを取り付けて(これでセルを回しても12Vが来る)その配線にリレーを継ぎ足して完全なイグニッションON=12V電源を取りました。

今回はこのイグニッション電源でとても苦労しました。イグナイターを付けたままにし、イグニッション電源を上記から取るという事に気づくまでかなりかかりました。しかし配線がうまくいくと本当にあっけなくエンジンは始動します。(でももっとうまく加工して配線すれば本当にイグナイター無しで始動するのかもしれませんが私の場合、わかりませんでした)

私の解釈が悪かったのでしょうか?でも永井さんのマニュアルもこの部分について、もう少しわかりやすく記載してくれたら迷わず作業できたような気がします。(実際に他の人もこの部分で苦労した事を耳にしました)

○デストリビューターとクランクの位置

デスビを外す際はプーリーをマークの位置付近に合わせてから外します。ローターの位置は写真の位置か180度反対の位置(次ページ)となるので覚えておきます。

まずマニュアルを参考にデスビのアース線を外す等の少々の改造を行って下さい。これはわかりやすくマニュアルに記載されています。

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クランクマークが前ページ写真の位置でも吸気排気のタイミングでデスビ位置は上を指す場合もあるので注意。

取り付け角度が間違っている例

写真左は違うタイプのデスビですが内容は一緒。内部のデザインが違いますがこれでも黄色→の切り欠き部分が合うように取り付けが必要です。

プーリーが前ページの位置付近だと切り欠きが合っている

デスビのハーネスも延長ハーネスを一般ハーネスで作りました。デスビ位置からラジエター前を通し、ぐるりとエンジンルームを回し助手席側に入れましたがプラグコードからなるべく離しておいたのが良かったのか特別障害は起きませんでした。※このカプラーは非純正。

デスビ付近

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○その他

←エンジンルームから室内へ引き込んだ図私の44年ボディでは室内へ引き込む穴はここだけです。年式によってはもっと大きな穴が開いているようですのでそちらから引き込んでも良いのでしょう。

明確に始動性は良くなりました。寒い日でもアクセルを二、三回踏んでセルを回すとあっけなく始動します。これは純正にはない始動性能です。さらに低回転からとても乗りやすくなりますので、MDIを入れる効果はかなりあると思います。デメリットとしては私が助手席に着けたのが悪かったのか「ジジジジ・・」という作動音がうるさいということくらいでしょうか。それよりも部品の無いイグナイターパンクの恐怖から抜け出せた事はとても気分的に楽です。仮にMDIが壊れても永井さんで修理が出来ますから。これでちょっと遠出も出来るようになったかな?

←グロメット穴が小さいのでところどころこのように切って繋ぎ室内へと引き込みました。

↑ 大の効果は出ないのかもしれませんが、純正プラグコードでも動いています。

ちなみにいつもお世話になっているプロショップでも①プラグコードはシリコンコードにする②オルタネーターは 近のICタイプにする(現在は純正30A)  といったアドバイスを頂いたのですがとりあえず動いているので様子を見ることにします。

終わり

○ MDI を装着したら・・・

他にも配線方法で良いやり方があるかと思います。432オーナーの方でこれからMDIをご自分で取り付けようと思っている方、永井さんのマニュアルと以上のポイントを踏まえ慎重にやってみてください。配線ミスでMDIを壊してしまっては大変です。