［編集・発行］サンスターグループ グローバル広報 www.sunstar.com

　サンスターは自転車部品やパンク修理用ゴム糊の製造販

売業として1932年に起業しました。その後、ゴム糊を入れて

いた金属チューブに練歯磨剤を入れて発売したところ好評

となり、主力事業に発展。現在のオーラルケア事業、ヘルス&

ビューティ事業に結びついています。一方、自転車部品や

ゴム糊の事業は、二輪車用金属部品などのモーターサイクル

事業と、自動車や建築、電子機器に使う接着剤・シーリング材

などのケミカル事業に発展しました。

　現在は、スイスをグループ本社として、これら4事業と新た

な事業展開によって、世界の人々の健康の増進と生活文化の

向上に寄与する製品とサービスの提供に努めています。

世界の人々をもっと健やかに、もっと笑顔に。

02

03

05

09

11

15

23

25

27

グループの起源

サンスターグループメッセージ

サンスターの未来

グループ業績

トップメッセージ

事業概況（オーラルケア事業）

　　　　（ヘルス＆ビューティ事業）

　　　　（ケミカル事業）

　　　　（モーターサイクル事業）

グローバルトピックス2014

サンスター ワン&オンリー

CSR活動

01 02

使用不可

　サンスターは自転車部品やパンク修理用ゴム糊の製造販

売業として1932年に起業しました。その後、ゴム糊を入れて

いた金属チューブに練歯磨剤を入れて発売したところ好評

となり、主力事業に発展。現在のオーラルケア事業、ヘルス&

ビューティ事業に結びついています。一方、自転車部品やゴ

ム糊の事業は、二輪車用金属部品などのモーターサイクル事

業と、自動車や建築、電子機器に使う接着剤・シーリング材な

どのケミカル事業に発展しました。

　現在は、スイスをグループ本社として、これら4事業と新た

な事業展開によって、世界の人々の健康の増進と生活文化の

向上に寄与する製品とサービスの提供に努めています。

世界の人々をもっと健やかに、もっと笑顔に。

02

03

05

09

11

15

23

25

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グループの起源

サンスターグループメッセージ

サンスターの未来

グループ業績

トップメッセージ

事業概況（オーラルケア、ヘルス＆ビューティ、ケミカル、モーターサイクル）

グローバルトピックス2014

サンスター ワン&オンリー

CSR活動

01 02

使用不可

社　是

経営基本方針

サンスター人の行動規範・8精神

サンスターグループ会長　金田 博夫

常に人々の健康の増進と生活文化の向上に奉仕する

● 消費者志向に徹する● 技術、品質、コストを究める● 健全な経営体質をつくる● 国際的な視野で未来を見つめる● 人材を鍛え育てる● 全員一体の経営を進める

● 使命感と勇気をもって行動する● 姿を正し、言葉を正し、心を正す● 自己研鑽につとめ知性と教養を高める● 進取の気風をもち、創造力を養う● 協調、協和により総合力を発揮する● 信頼し信頼される人になる● 心と体の健康を増進する● 感謝の気持ちをもち、人の恩に報いる

　サンスターは、1932年の起業を原点とし、全社員

が健康でなければ、お客様の求める製品を世に送り

出すことはできないという思いを込めて、1963年

「常に人々の健康の増進と生活文化の向上に奉仕

する」という「社是」を制定いたしました。

　社是をさらに具体化したものが、「経営基本方針」

と「サンスター人の行動規範・８精神」です。未来の

事業を展開していくための基本的な考え方が「経営

基本方針」に、社員としての行動指針を「サンスター

人の行動規範・８精神」に示しています。これがサン

スターの経営理念です。

　社員一人ひとりが、社是の精神を具体的な行動や

思想に置き換え、積み重ねていくことで、社風や企業

文化が醸成されます。そのために、先人の経営哲学

に学び、さらに次世代に継承していくことが、お客様

をはじめ全てのステークホルダーに報いることだと

考えております。

　現在、サンスターはグローバル市場での事業拡大

に向けて世界各国の社員が一体となって業務に取り

組んでいます。そして、私たちは、厳しい国際競争の

中で、永続的に発展するために、各国の法律や制度

の違いを理解することに努め、事業の成長を支える

基盤づくりにチャレンジしています。

　サンスターの事業は、常に「健康」と「生活文化」へ

の貢献が根底にあります。人が一生をとおして健康

ですこやかに過ごすために、口腔から全身の健康増

進に寄与するもの、また、暮らしの中で安心と心地よ

さを提供できる製品とサービスの開発に努めてまい

ります。

世界のあらゆる「健康」を全員一体の経営で創出していきます。

● サンスターグループメッセージ

03 04

サンスターは、お口の健康から全身の健康をつくる

「オーラルケア事業」、食養生と美容素材で人を健やかに

美しく保つ「ヘルス＆ビューティ事業」、

接着剤をはじめ機能性材料で快適な生活空間を

つくる「ケミカル事業」、車輪の駆動と停止を支える

金属部品と電動アシスト技術で人と人の触れ合いを

促進する「モーターサイクル事業」を展開しています。

4つの事業と、これらをもとにした新規事業で

お口、全身、生活空間、移動空間からみた

美と健康づくりを考え、身体と心の本来の

健やかさを取り戻すお手伝いをするのが、

サンスターの目指すHolistic Health Careです。

健やかな未来づくりに向けたサンスターの

考え方や新たな取り組みの一端をご紹介します。

体内に良い菌の環境をつくる新たなオーラルケアの発想

　栄養素を抽出したものを摂るよりも、命を維持している食物をまるごといただく〝全体食〞が健全な心身を育むという考え方に基づいている「健康道場」シリーズの健康食品。昨年からは整体運動や生活習慣指導を含めた心身健康道場のカリキュラムを体験できる健康増進プログラムを実施し、参加者から好評を博しています。

　今、研究レベルで注目されているのは、お口の中の善玉菌が優勢な細菌群の勢力バランス

（細菌叢）をつくることと、それが、腸内細菌叢も整えて免疫力を高め、歯周病のみならず全身の健康にも好影響をもたらすという仮説に基づく新たなアプローチです。こうした先端研究の成果に触れながら、歯みがきだけではない、全身の健康増進を考えた新たなオーラルケアのあり方を探っています。

　外出することは、健康的な暮らしと社会性の維持に欠かせません。サンスターは、小型軽量の電動アシストユニットを自転車だけでなく、運 動 機 能 が 低 下してもスムーズ な 外 出をサポートする乗り物への提供なども考えています。一方、積極的にスポーツを楽しみたい方や、自転車愛好家向けに自転車＋電動アシストユニットを応用し、顧客によるカスタマイズや運動量の記録など、幅広い活用を提案します。外出が楽しくなるアシスト技術で健康や美へのモチベーションを維持し、よりイキイキとした生活を送るサポートを行っていきます。

　サンスターは、糖尿病患者の糖尿病とのつきあい方を支援するコミュニティサイト「糖尿病とうまくつきあう」を運営しています。このサイトでの対話を活かして糖尿病患者の声を取り入れた「玄米ごはん」を製品化した他、健康管理手帳をコミュニティメンバーと一緒につくるなどの共創が進んでいます。今後も積極的なコミュニケーションを通じて、満足度の高い製品やサービスの提供を行っていきます。

　接着剤やシーリング材などのケミカル製品が施工後に発するガスに着目し、人体に影響を及ぼす有害物質を発生させない原料開発を行っています。また、居住空間に堆積して健康に害を及ぼす、ダニの糞や死骸、カビ、花粉などのハウスダストの影響を抑えるためのスプレーなど、人の活動空間から健康を考えた新たなケア製品の開発を進めています。

健康食品の背景にある健康法をサービスとして提供

生活空間に潜む有害物質を無力化するという健康づくり

満足度の高い新製品・サービスをお客さまと共創

電動アシスト技術で外出が楽しくなるイキイキとした生活をサポート

人を取り巻く環境を含めた総括的な健康を提供。それが、サンスターの考える

です。

● サンスターの未来

05 06

お口の健康と全身の健康に着目した研究成果が、新たな製品に活かされています。

人間が持つ自己回復力を活かして、歯周組織の再生から人体のさまざまな部位の機能回復へ。

玄米菜食が全身の健康増進に及ぼす効用の科学的解明と、手軽に摂れる製品化を実現。

患部に注入すると最終的に骨に置き替わる画期的な歯科材料を展開。

血糖値の改善をはじめ、米ぬかのもつ効能を研究、製品化へ。

玄米の栄養素

　サンスターは、歯根膜や歯槽骨など

の歯周組織の再生治療に使う生体吸収

性歯科材料の事業をGUIDOR（ガイ

ドール）ブランドで展開しています。その主力製品の１つeasy-graf t TM（イージーグラフト）は、独自の生体吸収

性高分子材料技術を使った骨補填材

で、患部に注入すると素早く固まり、最

終的には生体吸収されて骨に置き替わ

る画期的な歯科材料です。骨補填材は

欧米20カ国以上で販売、2014年には、

新たに米国、ロシア等に進出。主に米国

で展開していた歯周組織再生膜はイタ

リアを皮切りに販売を開始し欧州での

展開を始めました。今後も骨補填材と

歯周組織再生膜の事業は、南米、アジア

などでの認可取得と販売地域拡大を進

めます。

　生体吸収性高分子を活用した生体組

　玄米は豊富な栄養を含む食品とし

て知られています。その特徴的な栄養

素である食物繊維、ビタミン、鉄分、マ

グネシウム、たんぱく質などは、玄米を

白米に精米する際に取り除かれる胚

芽と表皮（米ぬか）に含まれています。

サンスターは米ぬかに含まれる栄養

価の高さに着目し、玄米を使った健康

食品を開発。玄米は調理しにくく、食

べにくいとの声をふまえ、ご飯やパス

タにかけるだけの米ぬか成分を使った

おそうざいソースも製品化しています。

　その一方で、玄米菜食の効用を大学

との共同研究によって検証し、学会や論

文誌で発表しています。これまでに、玄

米菜食による糖尿病患者の食後血糖値

の改善効果や、玄米を用いた高繊維食

摂取による血管内皮機能改善効果な

ど、滋賀医科大学との共同研究成果を

発表。今年度は米ぬか配合飲料摂取に

よる抗糖化作用と肌の弾力性低下改善

効果について同志社大学との共同研究

成果を発表しています。

　今後も、こうした玄米菜食の効用を

活かした、全身の健康に寄与する健康

食品の開発を進めていきます。

胚芽

胚乳

ビタミン、ミネラル含有量66％

ビタミン、ミネラル含有量29％

ビタミン、ミネラル含有量

5％

表皮

ビタミンB1

鉄分

たんぱく質

ビタミンE

食物繊維

生理活性成分（ギャバ、オリザノールなど）

マグネシウム

精米

玄米の栄養価の9割以上は米ぬか(胚芽と表皮)部分に含まれる

織再生技術は、歯科以外の外科手術用

途にも応用可能で、今後も、人間が持つ

自己回復力を活かして、人体のさまざまな

部位の機能回復を担う生体親和性の高

い再生材料の応用研究を積極的に進

め、人々の健康増進を支えていきます。

● サンスターの未来

歯槽骨は歯を支える土台となる骨です。歯周病が進行すると歯槽骨が溶けて失われてしまいます。 骨補填材を失われた

歯槽骨の患部に注入すると最終的には骨に置き替わります。

玄米 米ぬか

07 08

● グループ業績

0

300

600

900

1200

1500

1,102

2010

1,146

2011

1,247

2012

1,418

2013

1,486

2014

（百万シンガポールドル）

（億円）

（百万スイスフラン）

（百万米国ドル）

純資産比率年平均レート

積極的にグローバル戦略を推進。｢世界のサンスター｣が確実に浸透しています。

　2014年度のエリア別の業績は、日本を除く、欧州、米州、アジアの各エリアで増収となりました。　エリア別の売上比率は、日本エリア50%、欧州、米州、アジアを合計した割合が50%と、日本以外の比率が前年比で3%増え、日本エリア以外での事業が着実に成長しています。

　事業別では、オーラルケア事業が、全体の55%を占めていますが、その要因として、欧州、米州が好調で、特に米州は南米での事業展開が売上に貢献しました。欧州では積極的な広告投下により市場での認知も拡大しました。ケミカル事業、モーターサイクル事業ともにアジアを中心にグローバルで売上を伸ばしています。特に、自動車周辺領域での売上が堅調に推移しています。

9%

※グループ各社の実績を管理会計ベースで連結した数値です。グループの内部取引は消去し、年度毎の平均為替レートで円換算しています。※グループ各社の実績を管理会計ベースで連結した数値です。グループの内部取引は消去し、年度の平均為替レートで円換算しています。

※グループ各社の実績を管理会計ベースでエリア別に連結した数値です。※エリア間のグループの内部取引は消去していません。※年度毎の平均為替レートで4エリア別の通貨に換算しています。

エリア別比率について

※ グループ各社の実績を管理会計ベースで連結した数値です。※ グループの内部取引は消去し、年度の平均為替レートで円換算しています。※エリア別の比率は、各エリアの単純合算で計算しています。

年

年

816 804788770731

20112010 2012 2013 2014 年

年

222

2011

201

2010

256

2012

271

2013

287

2014

141

2011

139

2010

180

2012

203

2013

214

2014

232

2011

232

2010

254

2012

264

2013

266

2014

営業利益（億円）

純資産と純資産比率（億円）

エリア別売上（現地通貨）

　2014年度のサンスターグループの売上は、1,486億円となり、2013度の1,418億円から増収になりました。増加額のうち、為替による影響は52億円であり、為替影響を除く実質成長は16億円、比率にして1.1%の成長となりました。営業利益は、さらなる成長を目指し、特に欧米を中心に製品開発やマーケティングを強化するための競争費用を積極的に投下した影響もあり、前年度159億円に

対し、当年度152億円で7億円の減少となりました。　消費財ではG･U･Mブランドを中心としたオーラルケア事業が欧米で堅調に推移し、生産財では、自動車市場の回復や新興国への販売強化により、自動車周辺領域の売上が、前年度に引き続き好調でした。　また、純資産は、624億円と前年の502億円から122億円増加し、自己資本比率は45％になりました。

※消費財：ハミガキ、ハブラシ、化粧品、健康食品など生活者向け製品。　※生産財：建物・自動車などに使用する接着剤・シーリング材、二輪車用金属部品などの工業製品。

年0

130

260

390

520

650

173

2010

253

2011

365

2012

502

2013

624

2014 年0

40

80

120

160

137

2010

139

2011

152

2012

159

2013

152

2014 年

20%米州 16%

欧州

オーラルケア

ヘルス＆ビューティ

ケミカル

モーターサイクル

55%

13%

23%

売上高（億円）

事業別比率

19

25

3439

45

0％

10％

20％

30％

40％

50％

14%アジア 50%

日本

09 10

サンスターグループ代表　金田 善博

「世界の人々の健康」を、サンスターから。各事業・各エリアの英知を結集し、新たな挑戦を始めています。

「世界のサンスター」へ着実に前進した一年となりました。

　2014年度は、各事業分野において、製品のみ

ならず、マーケティング、研究開発、生産技術をグ

ローバルで共有し各エリアで連携した取り組みを

積極的に行いました。

　オーラルケア事業では、欧米においてGUIDOR

ブランドの研究情報・販売方法を共有し、販売国

拡大に取り組みました。ヘルス＆ビューティ事業

では、日本で培った通信販売のノウハウを活用し、

ドイツでの健康道場ブランドの育成に努め、化粧

品ブランドEQUITANCEは、北米で販売を開始し

ました。また、ケミカル事業では、各エリアの相互

協力によって、自動車の軽量化や合理化に適合し

た接着剤を開発し、顧客として欧米の自動車メー

カーを獲得するなど事業を拡大しました。さらに、

モーターサイクル事業では、世界7カ国の拠点が

連携し製造工程の改善、生産・物流システムの集

約を行い、収益性を向上させました。

消費財 生産財

オーラルケア事業

ケミカル事業

ヘルス&ビューティ事業

モーターサイクル事業

※サンスターでは、ハミガキ、ハブラシ、化粧品、健康食品など生活者向けの製品の製造販売を「消費財」事業、建物・自動車などに使用する接着剤・シーリング材、

　二輪車のスプロケット・ディスクブレーキなど工業製品の製造販売を「生産財」事業と称しています。

● トップメッセージ

新規事業

11 12

新しい本社社屋は旧社屋の左隣に位置し、この二つのビルを合わせてサンスターキャンパスと名づけられています。建物の中心には自然光を取り入れた吹き抜けの多目的スペースがあり、｢サンスター商品展示室｣、トレーニングエリアと温水と冷水の交代浴ができる浴槽を備えた｢心身健康道場｣、和の空間で講義やプレゼンテーションができる｢邦星堂｣などがあります。この新社屋はグループ本社としてさまざまな機能を果たし、主にグローバルレベルでのビジネスをサポート、人材の育成、社員の健康促進のみならず、日本文化を社内外に発信していく役割を担っています。

スイスの新社屋が完成

お口の健康は全身の健康に大きな影響を与えており、歯周病とさまざまな全身疾患の関連性が明らかになっています。歯周病との関連性が高いのは、糖尿病、心臓・脳血管疾患、関節炎、腎炎、低体重児出産、誤嚥性肺炎、骨粗鬆症などです。サンスターではこの分野の研究・啓発を約30年前から行っています。また、従業員の健康増進のための福利厚生施設｢心身健康道場｣で提供している玄米菜食をもとにした、健康食品｢健康道場｣シリーズを展開するなど食養生や運動法の提唱による全身の健康づくりにも取り組んでいます。

お口の健康と全身の関わり

詳しくはP.25へ

体制をより一層強化し成長市場の開拓に努めて

まいります。

　例えば、競合他社を含めた医薬品、化粧品、

トイレタリー分野における世界各国の生産能力は

高く、製品は供給過剰傾向にあります。こうし

た状況下では、得意としている分野だけでなく、

その周辺領域に攻め込み、新たな市場の獲得に

チャレンジすることが重要です。

　特に、1970年代から取り組んでいる、口腔と

全身の健康に着目した「マウス＆ボディ」という

分野には、まだまださまざまな可能性があります。

「口腔と全身」という大きな括りから、「頭と首」と

「全身」の健康がどのように関わっているのかを

研究し、眼科、歯科、口腔外科、耳鼻科などを加えた

領域での製品開発も検討してまいります。

　このことは、マウス＆ボディだけでなく、それ

ぞれの事業分野で、お客様の声、世界最先端の

研 究 情 報 、競 合・市 場 の 動きなど情 報を掛け

合わせることで、お客様の満足度の高い製品や

新市場を作り出せると考えております。

　世界経済の現況は、国際紛争、為替の変動、

新興国経済の減速など、国や地域を限らず、リスク

はどこにでもある時代になりました。サンスター

グループが、将来的に持続可能な企業となるべく

飛躍的な成長を遂げるために、グローバルな協力

　現在、サンスターグループは、スイスからグループ

全体の経営を統括しており、新たな組織運営、

さらなる飛躍に向けた拠点再編の途上にあります。

欧州では、スイス本社の機能を充実させるための

新社屋が完成し、米州でも、新しい生産拠点の

建設が進んでおり、本年中に完成する予定です。

ここでは、従来のオーラルケア製品のみならず、

新規事業を担う製品の生産拠点としての役割も

果たしてまいります。

　生産財とアジアの消費財については、シンガ

ポールを中心とした構造改革を進めています。

最適な場所で生産し販売することで効率性向上

を追求し、拠点間での生産移管やシンガポールを

基点とした製品開発や人材活用を推進しており

ます。

　さらに、アジアの消費財については、中国市場

が10年前の売上から10倍以上に成長しアジア

の成長を牽引しています。地域別の販売構成比に

おけるアジアの比率は、まだ小さいものですが、

グローバルでの売上拡大のためには、アジア市場

の成長が必須であり、潜在市場の掘り起こしが

喫緊の課題です。アジアでの企業ブランド、製品

ブランドの認知向上を目指して、ユニークなマーケ

ティング活動や広告活動に投資してまいります。

　サンスターグループは、欧州、米州、アジア、

日本の４エリアが、それぞれの強みを活かし、

英 知を結 集して事 業に 取り組んでおります。

サンスターが持つ経営資源として、欧州には多様

な文化、言語によって培われてきたブランド力が

あり、アメリカには、物づくりに丹念に取り組んで

きた経験があり、日本には、事業化や製品化に

つながる技術や仕組みがあります。そして、アジア

にはチャレンジ精神と市場の可能性があります。

　今後も各エリアにおいて、経済環境、生活者の

購買行動、市場動向、競合の動きなど外部環境の

変化を真摯に学び、世界中のお客様に喜んで

いただける製品とサービスの開発に努めてまい

ります。

　今後とも一層のご指導、ご支援を賜りますよう

よろしくお願い申し上げます。

グローバルな協力体制の強化と長年培った知見により新たな領域の開拓に取り組みます。

グローバル拠点の充実を図り、世界中のお客様に向けた製品とサービスの開発に努めます。

● トップメッセージ

13 14

HYDRALHYDRAL

　米州では、ブラジルを新たな販売国

に加えるなど南米における販売エリアの

拡大と、アメリカの主要都市で試験的に

行ったG・U・Mのテレビ広告で、健康な口

と健康な身体を維持するためには、歯間の

プラーク（歯垢）除去が重要であることを

訴求し、G・U・Mの認知向上と売上拡大に

寄与しました。

　日本では、昨年度の消費税増税前の

駆 け 込 み 需 要 の 反 動 が ありました が 、

Ora2、G・U・Mなどの新製品、改良品の

積極的な発売により売上成長を維持して

います。特に、液体ハミガキの利便性を消費者

目線で訴えたテスティモニアル広告やハブラ

シの取り替えを促す「ツキイチサンスター」

などのプロモーションを積極的に行いまし

た。

オーラルケア事業

オーラルケア事業は、各エリアで増収。特に欧米・アジアでの販売地域、販路拡大、積極的なプロモーション展開により成長しました。

TV広告を集中投下し、柔らかいゴム製で初心者でも使いやすいG・U・Mソフトピックを中心に歯間清掃具の大切さを伝えてG・U・Mブランドの先進性をアピールしました。

Ora2は若い女性たちのお口の健 康と自 信 の 持てる笑 顔をサポートするブランド。今年度は中国でKawaiiキャンペーンを実施し、若い女性の関心を集めました。

ドバイで開催されたデンタルショーにＧ･Ｕ･Ｍブランドのブースを出展。歯科専門家の方々に製品紹介を行いました。

爽快感が持続する成分を配合したＧ･Ｕ･Ｍ・デンタルペーストとＧ･Ｕ･Ｍ・デンタルリンスを2015年2月から日本全国で発売しました。

歯間清掃具の強みを核にG・U・MをPR

爽快感が持続するG・U・M新製品を発売

30,000人の歯科専門家にG・U・MをPR

中国でOra2 Kawaiiキャンペーンを実施

今後の展望

事業概況 　欧州では、従来の薬局のみならず量

販店での売上拡大に取り組み、歯科専門家

を通じた販売も順調に推移し、エリア全体

で売上を伸ばしました。特に、フランスとイ

タリアでは、G・U・Mのテレビ広告の継続に

より、新規顧客を獲得し、欧州における成長

を牽引しています。また、GUIDORの販売

国拡大にも取り組み、医療用生体吸収性骨

補填材easy-graftの売上拡大のために、

研究会などを実施し、医療関係者とのネット

ワーク作りを進めています。

　アジアでは、歯周病治療薬「ペリオク

リン」の売上が順調に拡大しており、Ora2

は、中国における若い女性をターゲットにし

たキャンペーンを展開し、ブランドの浸透を

図りました。

　オーラルケア事業を取り巻く環境は、治

療よりも予防を重視するセルフメディケー

ションの推進によって、予防製品の重要性

がますます高まると予測されます。そのた

め、全身と口腔の健康に関わる製品開発

はより活発化し、企業間の競争も激しくな

ります。

　サンスターでは、ハミガキ・液体ハミガ

キ・歯間清掃具などのグローバル展開と新

たな機能・性能を持った製品開発に取り組

むだけでなく、口腔と全身に関わるビジネ

スモデル構築のために医科歯科連携の推

進をサポートし、高付加価値製品の開発に

積極的に取り組んでいきます。

G･U･Mブランドは、歯間清掃具のカテゴリーで世界シェア第3位に！

（出典：Euromonitor 2014）

GUIDORブランドの骨補填材は、欧米20カ国以上で販売、2014年には、新たに米国、ロシアに進出！

● 事業概況

15 16

ヘルス＆ビューティ事業

ヘルス＆ビューティ事業は、健康道場およびエクイタンスの新規顧客の停滞により、減収となりました。積極的な新製品投入と海外展開により新たな成長を目指します。

2014年3月からドイツで健康道場の通信販売をスタート。展示会などで「野菜の味が生きている」などお喜びの声をいただいています。

2014年6月からエクイタンスのブライトニングコレクションを北米で発売開始。デジタルメディアを中心に積極的なサンプリング活動を行っています。

「PRO’S CHOICEハンドクリーム」は、発売直後からメディアの反響が大きく話題の新製品に。メディア露出の度に販売数量を伸ばしています。

健康道場健康法の認知拡大を目指し、ウォーキングイベントを実施。この体験を通じて、理念の理解などブランドのロイヤリティ向上につなげています。

健康道場、ドイツで新市場への参入に挑戦

イベントを通じて健康道場の魅力を体感

働く女性の声から生まれたハンドクリームが話題に

サンプリングにより「美白」の価値を北米へ

今後の展望

事業概況

2014年度「緑でサラナ」累計売上本数1億本突破！

特定保健用食品「緑でサラナ」に関する研究で受賞！

「緑でサラナ」の開発

者が新しい食品の

開発に貢献した個人

に贈られる「第18回

安藤百福賞」の優秀賞を受賞。

「緑でサラナ｣に含まれるブロッコリーと

キャベツが持つ、コレステロール低下

作用の研究が評価された。

　ヘルス＆ビューティ事業は、

日本の美白化粧品市場縮小などもあり厳し

い状況となりました。通信販売では新聞広

告に加えてテレビ広告の量を増加するなど

新規顧客の獲得に努めました。また、健康

志向に対応し高付加価値製品売場が充実

する高級食材店において、健康道場ブラン

ド野菜飲料の定番化に取り組みました。通

信販売と店頭での顧客が接点を持つ機会

が増えることによって、今後の新製品展開

にも双方のチャネルを活用した相乗効果を

得ることが期待できます。

　新製品「かける一膳分」は、

玄米菜食を美味しく食べやすく手軽に食卓に

取り入れられる製品としてメディアの注目を

集め、話題となりました。その結果、高繊維食

品である玄米菜食の良さに対する生活者の

理解が進み、健康道場ブランドの価値を広く

知っていただくことができました。

　エクイタンスからは、ウェブサイト

Yahoo!の通販コスメ大賞において、美容飲料

「 ヴァイトロジー プレミアムリッチ コラー

ゲンEX」が「インナービューティー部門１位」、

高保湿美容液「ヴァイトロジ ー リンクル

エッセンス」が「Yahoo! BEAUTY賞」を

受 賞し、身 体 の 内と外 、双 方からのアプ

ローチでゆるぎない美しさを届けるブランド

として高い評価をいただきました。

　VO5は女性用ヘアスプレイ市場で

のシェアが確実に伸張しており、UVカット

ヘアスプレイや限定フレグランスヘアスプ

レイ（シンデレラシャボンの香り、ストロベ

リーキャンディの香り）が新規顧客を取り込

み、売上を牽引しました。

　サンスタートニックも香りを楽しむ爽快

シャンプーの数量限定発売によってメディア

露出が上がり、話題づくりに貢献しました。

　ヘルス＆ビューティ事業では、4月1日から

日本で施行された健康食品の機能性表示

食品制度に伴い、これまでに蓄積してきた

臨床データに基づいたヘルスベネフィット

が表現できるようになりました。日常的に

健康道場の健康法を実践するために役立

つ製品やサービスの向上に努め、健康維持

に不可欠な免疫力をサポートする新製品

も発売予定です。日本古来の伝承的リソー

スを活かした製品・サービスを日本以外の

お客様にもお届けできるように事業展開し

てまいります。

● 事業概況

17 18

　自動車用接着剤 の 分 野 で

は、市場が好調な米州、アジアにて、売上を

伸ばしました。特に、米国・中国において

は、内装用接着剤や発泡ガスケットなど欧

米系自動車メーカーを新規顧客として獲

得し、シェアを伸ばしています。

　また、車体の軽量化ニーズに対応した高

剛性ウィンドウガラス用接着剤・異種接合

用接着剤の製品開発に成功し、日本エリア

を中心に新たな顧客を獲得し、さらなる売

上拡大を目指して、各エリアにおける営業

活動を積極的に行っています。ケミカル事業

ケミカル事業は、自動車用接着剤の新規顧客開拓、建築用シーリング材の新製品投入などにより、増収を達成しました。

今後の展望

事業概況 　機能材料分野では、グローバ

ルで連携した技術開発、顧客開発を行い、

スマートフォン用アンダーフィル材への採

用など新たな売上拡大につながっていま

す。これらの技術を応用し、電子、光エネル

ギーの領域を新たな市場としてとらえた事

業展開にも取り組んでいます。

　住環境分野では、日本を中心に

建築用シーリング材・接着剤の主力製品の

売上が順調に推移しており、住宅の長寿命

化に対応する高耐候製品と住宅建築現場

で作業工程の少ない省力化製品の売上が

拡大しています。引き続き、環境に配慮した

製品開発および戸建住宅用製品の開発と

生産体制を強化してまいります。また、アジ

アを中心としたグローバル展開を視野に入

れた市場調査も開始してまいります。

　世界では、電気自動車をはじめ燃料電

池、天然ガス、水素などをエネルギー源と

した多様な次世代自動車の開発が行われ

ています。大手ＩＴ企業では、自動車を都市

の情報を収集する “端末”と位置付け、今

までと全く違った視点での製品開発を行う

など、さまざまな企業が、独自性を発揮し

た製品開発に取り組んでいます。

　このような背景の中、ケミカル事業では、

次 世 代自 動 車 や 次 世 代 住 宅に 提 供する

新しい素材や技術の開発だけでなく、〝車に

乗る人〞、〝家に住む人〞のことを最優先に

考えた、サンスター独自の視点を活かした

製品開発にも積極的に取り組んでまいりま

す。

塗料非汚染性に優れ、作業工程の省力化に貢献する戸建て住宅用１成分形シーリング材「ペンギンシール2570Type1-NB」

（4リットル缶タイプ）を、日本で発売しました。

高剛性ウィンドウガラス用接着剤「ペンギンシール#3740」が日本で初めてレクサスに採用されました。車の乗り心地・操縦安定性・静粛性向上に寄与しています。

IPF国際プラスチックフェアに出展。アジア市場拡大に向けて、シーリングロボットの活用による合理化・品質向上など発泡ガスケットの利点をアピールしました。

自動車用接着剤の開発技術・生産技術をグローバルで共有し各エリアで連携。メキシコ、インドネシア、マレーシア、パキスタン、ベトナムなど新興国へ販売エリアを拡大しています。

新製品のシーリング材を戸建て住宅施工業者に販売

自動車用接着剤の技術をグローバルで共有、活用

発泡ガスケットシステムをアジア最大の展示会に出展

ウィンドウガラス用接着剤がレクサスに採用

マスチック接着剤

ウェルドボンド用接着剤

スポットシーリング材

ボディーシーラー

ダイレクトグレージング用接着剤

高剛性発泡充填材

ヘミング用接着剤

燃料タンク用コーティング材

アンダーボディーコート

内装用接着剤

発泡ガスケット

ガラスまわりのシーリング材

外壁用シーリング材

壁・床・構造体等の接着剤 キッチン水まわりのシーリング材

● 事業概況

19 20

二輪車用スプロケット

電気自動車用ブレーキディスク

ファインブランキング部品

二輪車用ブレーキディスク

　二輪車のブレーキディスク、スプロ

ケット（歯車部品）を中心としたモーターサ

イクル部品のビジネスは、サンスターが創

業時に手掛けていた自転車部品製造を発

展させた事業です。現在、二輪車メーカー

のグローバル化にあわせて、シンガポー

ル、インドネシア、タイ、日本、アメリカ、イタ

リアに拠点を設けて事業を展開していま

す。

　日本、アジアでは、バイク愛好家

向けの高級部品の販売を拡大、金属加工

方法としてファインブランキング工法（高

精度の複雑構造、立体構造を持つプレス

方法）を導入することで、自動車用駆動部

品などの新規事業開拓を進めました。

モーターサイクル事業

モーターサイクル事業は、製造・物流面での収益性向上と高付加価値加工技術による新事業開拓により、増収となりました。

鈴鹿8耐ロードレースで名門「ヨシムラ スズキ シェルアドバンス レーシングチーム」にレース専用ブレーキディスク

「Type-OMEGA」を提供し、2年連続準優勝に貢献しました。

欧米二輪レーシングチームに、イタリア発Brakingブランドのウェーブタイプのブレーキディスク、専用ブレーキパッドの供給を行い、1991年から通算96勝を達成しています。

米国でも、オフロードバイクレースなどでスプロケット、チェーンを提供し、ブランド浸透を図っています。

ブレーキディスクが、トヨタ車体株式会社から発売された小型電気自動車コムス(coms)のフロントブレーキに採用され、2014年度から量産がスタートしました。

日本の名門レーシングチームの準優勝に貢献

米国のオフロードレースチームに部品を提供

欧米のレーシングチームの通算96勝をサポート

今後の展望

事業概況 　ブレーキディスク、スプ

ロケットのビジネスは、近年コスト対

応力のあるアジアメーカーが実力をつけ、

競争が激化する中、製造工程の自動化や

工程改善、生産・物流拠点の集約などで収

益性を向上させながら競争力強化に努め

ています。日本では、鈴鹿8耐ロードレース

で耐久性・制動性が実証された650℃耐

熱鋼ブレーキディスクが受注を獲得、イン

ドネシア、ブラジルでも受注増を達成、タイ

市場減速での販売減など地域差はあるも

のの、トータルでは増収を達成しています。

　売上の６割以上を占めるアジアでは、ア

ジア系メーカーとのさらなる競争激化が予

測されるため、引き続き日本からタイ、イン

ドネシアへの製造設備移管、製造設備のロ

ボット化・自動化の推進など企業努力を進

めます。一方で、立体構造・複雑形状加工、

鍛造、薄板加工などの付加価値の高い金

属部品加工ニーズに対応すべく、必要な設

備投資や技術開発、販路開拓を行います。

これらにより自動車向け駆動部品、電気自

動車やパーソナルな移動体向けの部品な

ど新規事業を開拓し、二輪レーシングチー

ム向け専用部品供給で培った開発力を武

器に、高級カスタム部品の拡販も進めてい

きます。

トヨタの電気自動車にブレーキディスクが採用

● 事業概況

21 22

「サンスター」が世界各地へ。グローバルに存在感を高めています。

世界のあらゆるエリアで、サンスター製品が活躍

Ora2ユーザーを対象としたOra2 Beauty Smile Contest with MTV VMAJ 2014が、中国、タイ、シンガ ポ ール 、日 本 の 4カ国で開催され、受賞者がOra2アンバサダーとしてOra2ブランドのPRを自国で実施。

電動アシストユニットの新製品「VIRTUS」は、イタリアのパドヴァで開催された自転車展示会の電動アシストカテゴリー部門でイノベーション賞を受賞した。

スイスと日本の国交樹立150周年を記念する催しがスイス各地で行われ、サンスターも積極的に企業PRを実施。日本のDNAを持ちながら、グローバル化をスイスから推進し、日本とスイスの文化の架け橋となるべく、日本の書籍や文化を紹介するブックフェア、ジュネーブの美術館に桜の木を植えるSakura Project、日本の伝統的なお祭りや、文楽、音楽コンサートなどに幅広く参加、協賛。

上海で開催されたAsia Young Collectionに協賛。入場者20,000人へOra 2の世界観をアピールしたほか、上海、北京、成都、　州でのオフィスサンプリングにより10,000人の女性にOra2製品を配布しkawaiiカルチャーとともにアジア各国にOra2ブランドのPRを展開した。

2014年9月に開催されたAAP(米国歯周病学会)100周年で、サンスターグループ会長の金田博夫が、歯周病と全身疾患との関連の研究への貢献に対し表彰を受けた。

鈴鹿8時間耐久ロードレース 第37回大会（鈴鹿8耐）で、サンスター技研の二輪レース用ブレーキディスク「Type-OMEGA（タイプオメガ）」を搭載したNo.34 ヨシムラ スズキ シェルアドバンス レーシングチームが準優勝した。

電動アシストユニットが、立ち漕ぎ自転車に代表されるウォーキングアシストという新カテゴリーや郵便局の配達３輪車などの特殊自転車の市場で次々に採用された。

Sunstar SA をグループ本社とし、Sunstar Suisse SA と Sunstar Singapore Pte. Ltd を統括会社とした、サンスターグループ全26社で、製品やサービスをお届けしています。

グローバルネットワーク

Sunstar Suisse SA

Sunstar SASunstar Singapore Pte. Ltd.

Degradable Solutions AGInterbros GmbHサンスター株式会社Sunstar Americas,Inc.Sunstar Americas,México(S.de R.L.de C.V.)Sunstar Deutschland GmbHSunstar Europe SASunstar France S.A.S.Sunstar Iberia S.L.Sunstar Italiana Srlサンスターマーケティング株式会社Sunstar Pharmaceutical, Inc.Sunstar Sverige AB

Sunstar Chemical (Thailand）Co., Ltd.盛勢達（広州）化工有限公司サンスター技研株式会社Sunstar Engineering Americas, IncPT.Sunstar Engineering IndonesiaSunstar Engineering Italy SrlSunstar Engineering（Thailand）Co., Ltd.盛勢達国際貿易（上海）有限公司盛勢達拓展香港有限公司STARLECS株式会社

二 輪 車 部 品 を 扱 うS u n s t a r E n g i n e e r i n g ( T h a i l a n d ) Co,.Ltd.は、日系メーカーから品質、コスト、納期など優秀な取引先に贈られる“The Spare Parts Award”を2年連続で受賞した。

Sunstar Engineering Italy Srlが扱うBrakingブランドのブレーキディスクおよび専用ブレーキ部品を搭載した欧米の二輪レーシングチームが各地で好成績を記録。

G･U･M子ども用ハブラシLight Timerが米国で人気。LEDライト付きで最低限必要な歯みがき時間2分間点灯し、児童への効果的な歯みがき指導にも役立つ設計。

サンスター電動アシストユニットが注目を集める

スイス・日本の国交樹立150周年において企業PRを実施

世界中の二輪プロフェッショナルの間で信頼のブランドに

フランス の 薬 局 で 販 売してい るParoexが好調。口腔感染症治療を目的とした薬用デンタルリンス(IMS)カテゴリーでNo.2となった。

サンスター株式会社ダイレクト営業部のコールセンターが、コンタクトセンター・アワード2014｢ストラテジー部門｣の最優秀賞を受賞。

2014年秋、ブラジルオフィスが開設されオーラルケア製品をリテールチャネル中心に販売を開始。

2014年春、ドイツのデュッセルドルフにサンスターの新オフィスを開設し、健康道場の欧州発売の拠点として通信販売ビジネスを開始。

ドイツとブラジルに新オフィスを開設

● グローバルトピックス2014

23 24

　サンスターは、Mouth and Bodyをキーワードとして、お口の健康と全身の健康の関わりに着目した研究成果を基に人々

の全身の健康増進に寄与する製品・サービスの創造を目指しています。この考え方は、サンスターが、ニューヨーク州立大学バッ

ファロー校歯学部に研究員を派遣して歯周病研究に取り組み始めた1979年に端を発しています。当時の研究員受け入れ先

の教授で、それ以来長年にわたって、サンスターとの共同研究の推進やMouth and Bodyについてのアドバイスをいただい

ている現ニューヨーク州立大学特別教授のロバートJ.ジェンコ先生に、サンスターとの協業の意義などを伺いました。

　サンスターは、口腔の健康と全身の健康に関する研究において

重要な役割を果たしてきました。その始まりは1986年、当時の社

長である金田博夫氏が、口腔疾患は全身の健康と密接に関連して

いるという洞察に満ちた考えを示された時に遡ります。それ以来、

多くの研究者が歯周病の影響と、糖尿病、心疾患、低体重児出産、

呼吸器疾患などの全身疾患との関連の研究に取り組むとともに、

サンスターも多くのシンポジウムやワークショップを主催または後

援してきました。さらにサンスターは、ハーバード大学医学部附属

ジョスリン糖尿病センターおよびニューヨーク州立大学バッファ

ニューヨーク州立大学バッファロー校 口腔生物学および微生物学 特別教授科学技術の移転と経済的な周知･社会還元担当 副学長

　サンスターでは「健康産業に携わる社員は健康

であるべき」との考えから、1985年に社員の

福利厚生施設として｢サンスター心身健康道場｣

を開設しました。毎年、健康診断の結果、生活習

慣病予備群と診断された社員を2泊3日で入門

させ、動物性のものを一切摂らない玄米菜食、

骨格の歪みを整える整体運動やウォーキング、

温水と冷水の交互に浸かる交代浴による自律

神経バランスを整えるカリキュラムなどを実施。

人が本来持っている健康になろうとするチカラ

「自然治癒力」を高め、生活習慣の乱れや歪み

に気づきを与えて、バランスを取り戻す指導を

行うことで、医療費抑制に寄与しています。

こうした｢健康経営｣の考え方は、欧米のグループ

各社も取り入れ始めています。

サンスターの健康経営

社員の健康づくりを実践し、30余年現在はグローバルにも展開中

ロバート J. ジェンコ博士

お口の健康は全身の健康に大きな影響を与えており、歯周病とさまざまな全身疾患の関連性が明らかになっています。歯周病との関連性が高いのは、糖尿病、心臓・脳血管疾患、関節炎・腎炎、低体重児出産、誤嚥性肺炎、骨粗鬆症など。

● 国際シンポジウム 「サンスター・ポートサイドシンポジウム」開催

「歯周病のコントロールに向けての将来展望」（日本・神戸）● 国際シンポジウム　 ｢ニューヨーク州立大学バッファロー校歯学部100周年　 記念シンポジウム｣開催　 ｢歯周病の分子レベルの病原性｣（米国・ニューヨーク）

● 国際シンポジウム　 「サンスター・チャペルヒルシンポジウム」 開催

「歯周病と健康との関わり－　 歯周医療への新たなる指針－」　 （米国・チャペルヒル）

● ジュネーブ口腔衛生と全身の健康に関する専門家会議 開催「歯周病学：健康ポリシーへの関係」（スイス・ジュネーブ）

● 口腔保健シンポジウム（日本・大阪、静岡、京都）● サンスター軽井沢会議

● ジョスリン・サンスター　 糖尿病教育プログラム　 国際セミナー 開催　（大阪、東京、名古屋、福岡、京都、　 横浜、米国・シカゴ、NY、LA、 　 ジュネーブ、ミラノ、バルセロナ、北京）

ロー校と共同で、医師、歯科医師および関連する医療専門家を対象と

した、継続的な教育コースを実施し、述べ5,600名以上が参加してい

ます。

　サンスターの研究者たちは、口腔と全身の研究に基づいた一連の

製品開発を手がけてきました。全身の健康のための歯周病管理の重

要性の認識に立って開発された各製品シリーズにはじまり、現在で

は血糖値やコレステロールが気になる方へのサポートを目的とした

健康食品の製品シリーズも展開しています。さらに、腸内細菌叢に働

きかけるプロバイオティクス製品を欧米の市場に投入するなど、サン

スターはこれらの製品をとおして、口腔疾患とそれに関連する全身疾

患への取り組みを進めてきた結果、大きな進歩をなし遂げてきたと

言えます。

　では、将来目指すべきものとは何でしょうか？ 近年の研究で、細菌

叢という複雑な微生物の集合体が人体の健康に密接に関わってい

ると解明されています。今後3～5年程度の短期間における製品開発

につながると考えられるアプローチは、①安全かつ効果的に細菌叢

をコントロールする次世代的「抗菌」戦略、②口腔と腸内細菌叢のバ

ランスを保つための新たな生菌を開発する「プロバイオティクス」、

③腸内の有用菌の増殖を助け、健康に役立つものを生み出す「プレ

バイオティクス」の3つが考えられます。そして、長期的には、人間の

病原体への抵抗力を高め治癒を促進するために、宿主の免疫反応を

改善することが大きな目的になるのではないでしょうか。

　私たちは、研究と製品開発をとおして、人類の健康寿命の延伸に

向かって大きな進歩をもたらすという夢を追い求めなければなりま

せん。そして、これが、過去数十年にわたって抱き続けてきたサンス

ターの目標なのです。

「Mouth and Body」それは、人々の健康に寄与していくサンスターならではのアプローチです。

● Mouth and Bodyへの洞察と研究

● Mouth and Bodyの製品開発

● サンスターの未来への期待

お口の健康と全身の健康の関わり

お口の健康と全身の関わり

● サンスター ワン&オンリー

Mouth and Body啓発の30年

オーラルケアからヘルスケアへ新しい健康づくりをともに目指す

ジェンコ先生からのメッセージ

25 26

世界の人々の健康を守り、正しい知識を。健やか な暮らしに貢献する活動を長年続けています。

WHOを通して約150,000本のハブラシを寄付し、マダガスカルの児童とその両親を対象に配布。

Kumansansa Associationを通してザンビアの児童を対象にハブラシとハミガキを寄付。 ………………………………………………男性社員による男性の健康問題の意識喚起を目的とした口ひげを伸ばすキャンペーンMovemberに参加し、寄付金を募った。 ………………………………………………年末に恵まれない人々に食べ物を届ける〝Carton de Coeur(善意の箱)〞という活

動に社員が協力。 ………………………………………………モントルー·ジャズ·フェスティバルで「ジャパンデー」に協賛。VIPゲストやイベントスタッフにトラベルセットを配布。

言語障がいを持つ子供のためのパリの支援機関Centre Franchemonへ、健康教育と口腔保健啓発の一環として、ハブラシとハミガキを寄付。 ………………………………………………多発性硬化症の支援啓発活動団体Ligue Française contre la Sclérose en Plaqueに、ハブラシ、デンタルリンス、ハミガキ、および口内炎治療薬などの製品を寄付し、スタッフへの教育や口腔保健啓発活動に貢献。 ………………………………………………フランス国内各地の学校の子どもたちへ教育や口腔保健啓発活動を企画し、製品を寄付。 ………………………………………………高 齢 者 へ の 寄 付 を 募 る キャン ペ ーン

〝Senior Sourire〞をSOHDEV（口腔保健啓発、障がいなどによる生活弱者を支援する協会）と合同で行い、高齢者への口腔保健啓発を実施。

ジンバブエの子どもを対象とした歯科保健活動を行う団体Dentists without Bordersにハブラシを寄付。

Oberes Wiesentalという高齢者対象の公共福祉サービスを通じて、認知症患者を支援するために地域社会をサポートしている組織へ寄付金を贈呈。

歯科衛生士による無償で歯科保健活動を行う団体Gift from the Heartの活動で使用するハブラシを寄付。また、年に一度無償で歯科治療を行う団体Dentistry from the Heartには寄付金を贈呈。 ………………………………………………地域の高齢者や障がい者への食事配達、女性やホームレスの一時的な避難所を提供している社会支援団体United Wayに協賛。

親など模範となるロールモデルを持たない子どもたちを支援する団体Big Brothers Big Sistersへ寄付金を贈呈。

恵まれない人々への年末支援活動ウィンターチャリティードライブに社員が協力し、おもちゃや食べ物を寄付。 ………………………………………………毎年社内で献血支援活動を主催し、社員に協力を募り実施。 ………………………………………………米国糖尿病協会が主催する糖尿病への意識向上と患者のための募金を集めるウォークイベントに社員が参加。寄付金にも協力。

障がいを持つ高齢者を対象に300人規模の介護施設Bangpakong Home for the Disabledに社員が訪問し、昼食の提供やプレゼントの寄付に協力。

インドネシア赤十字の年間献血に社員約100名が協力。 ………………………………………………インドネシアで発生した火災事故のために、社員が寄付金と衣料を集めて届け、その後も被災地を訪問し、支援活動を継続実施。

徳島工場は「海をキレイにする運動」に、山梨工場は「富士山環境美化前期クリーン作戦2014」に参加。 ………………………………………………地域貢献の一環として、ハミガキチューブ等のプラスチック資源ゴミを利用し、再生素材100％のゴミ袋を地元高槻市と共同企画。サンスター高槻市内各事業所（朝日町、土室、川西）の社員が、地域の市民団体が主催する「摂津峡クリーンハイキング」と高槻市主催の「秋季美化推進デー」の清掃活動に参加。

………………………………………………HIV/AIDS支援啓発活動「ネイルにレッドリボンを」キャンペーンを日本全国の行政、大学、団体と実施。神戸市保健所にレッドリボンオブジェを譲渡。 ………………………………………………幼少期に口腔保健の大切さを伝える「ファミリーミュージカル」を主要都市10カ所で開催。22年継続で延べ35万人の来場者となった。………………………………………………24時間テレビに協賛し、募金活動を呼びかけ、災害時のオーラルケアの大切さを啓発するＴＶＣＭをオンエア。同時に、子どもたちのために口腔保健啓発のチャリティステージを実施。 ………………………………………………日本の書道界で最も権威のある日本書道美術院に協賛し、第69回日書展で「サンスター国際賞」を授与。

● CSR活動

27 28

　｢肥満・糖尿病と栄養｣｢糖尿病

と口腔ケア｣についての最新の研究

知見を世界の医療関係者に広く発

信し、これからの糖尿病治療に役

立ててもらうことを目指している

JSDEI セミナー。2014 年度は 11 月

にフランクフルト、12 月に北京で

開催しました。

　JSDEIフランクフルトには18カ国、

280名もの 医 療 関 係 者が 参 加。

イベント内ではイタリアやスペイン

の歯科大学をはじめ、ヨーロッパ

の数カ国とライブストリーミングで

つないで放映。またiPadを活用した

インタラクティブなコミュニケーショ

ンによって多くの質問が寄せられ、

活発な意見交換が実現しました。

　一方、北京では中国全域から

糖尿病専門医や歯周病研究者、歯

科医師、看護師、栄養士など 510 名

が 参 加。中 国 は 糖 尿 病 患 者 が

約 1.14 億人 、予備群を含めると

6 億人とも言われている、世界で

最も罹患者と半健康人が多い国で

あることから、サンスターへの高い

関心をうかがうことができました。

それはJSDEIセミナーの翌日に行われ

た「アジア国際歯周病フォーラム」

に お い て も、Robert J.Genco

先生とアジア 8 カ国から集まった

約 20 名の専門家が、歯周病と全身

疾患をテーマに活発な討論を繰り

広げていたことからもうかがい知る

ことができます。

　世界の医療従事者や研究者と

密接な関係を築き、最新の研究成果

を共 有することのできる JSDEI

セミナー。サンスターはこれからも

この活動を通じて、世界の人々の

健康に貢献していきます。

2014年度はドイツと中国で開催。多くの医療関係者の関心を集めました。

Beijing

Frankfurt 世界最大の糖尿病研究・診療機関である米国ハーバード大学医学部附属ジョスリン糖尿病センターとサンスターが、糖尿病と口腔保健の関係性、肥満・糖尿病と栄養について、人々の意識を向上させるために、2008年に開始した教育プログラム。これまで米国、欧州、日本、アジアで計16回の国際セミナーなどを実施。2015年度も東京、バルセロナ、シンガポールで開催予定。

JSDEI(Joslin Sunstar Diabetes Education Initiative)

JSDEI(ジョスリン･サンスター糖尿病教育プログラム)国際セミナー

● CSR活動

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使用不可

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