電気電子数学 II 2016 1 11 i j k 軸方向の単位ベクトル,r は位...

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電気電子数学 II 課題3 2016. 11. 11 K. Shibata 以下では,i, j, k はそれぞれ x 軸,y 軸,z 軸方向の単位ベクトル,r は位置ベクトル r = xi + yj + zk とし、r は原点からの距離 r = r = x 2 + y 2 + z 2 とする。 [1] (1) d dt ( A × B) = dA dt × B + A × dB dt を示しなさい。 (2) d dt ( A B) = dA dt B + A dB dt を示しなさい。 (3) A A = A 2 となることを示しなさい。 (4) (2)(3)を利用して,ある点が原点を中心に円運動(等速でなくても良い)をしている 場合,その位置ベクトル r と速度ベクトル v = dr dt が直交することを示しなさい。 (ヒント:円運動をしているということは,位置ベクトル r の大きさが変化しない) [2] 時刻 t によって周期的に変化するベクトル r 1 ( t ) = (0,cos πt,sin πt ) T と定ベクトル r 2 = (1,1,1) T があります。 (1) t を変化させた時の位置ベクトル r 1 で表される点の軌跡と r 2 を三次元空間上に図示し なさい。 (2) 位置ベクトル r 1 で表される点の運動がどのような運動か,一意に特定できるように述 べなさい。 (3) この点の運動の角速度(角周波数)を答えなさい。 (4) r 1 r 2 および r 1 × r 2 を求めなさい。 (5) t を変化させた時の r 1 r 2 および r 1 × r 2 2 の値を、横軸を t としてそれぞれ図示しなさい。 (6) r 1 r 2 および r 1 × r 2 2 の最大値を求め,それぞれが最大値を取るすべての場合の r 1 (1)で描いた図の中に示しなさい。 [3] 時刻 t によって周期的に変化するベクトル r ( t ) = b cos πti + sin πtj (b: 定数) について,以 下の問いに答えなさい。 (1) 速度ベクトル v,加速度ベクトル a を求め,a r で表しなさい。 (2) b = 2 の際の r ( t ) の軌跡を xy 平面上に図示し,その形状を説明しなさい。 以下は, b = 2 t = 1 の時について答えなさい。 t = 1 4 の時(少々難)についても解いてみる。 (3) ベクトル r, v, a を求めなさい。 (4) 単位接線ベクトル t を求めなさい。 (5) 加速度ベクトル a のうち,単位接線ベクトル t 方向の成分を求めなさい。 (6) 加速度ベクトル a のうち,単位接線ベクトル t と垂直な成分を、ベクトルの形で求め なさい。 (7) 単位主法線ベクトル n を求めなさい。 (8) 加速度ベクトル a を単位接線ベクトル t と単位主法線ベクトル n を用いて表しなさい。 (9) 曲率半径 ρ を求めなさい。

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電気電子数学 II 課題3 2016. 11. 11 K. Shibata

以下では,i, j, k はそれぞれ x 軸,y 軸,z 軸方向の単位ベクトル,r は位置ベクトル

r = xi + yj + zk とし、rは原点からの距離

r = r = x 2 + y 2 + z2 とする。

[1] (1)

ddt(A × B) =

dAdt

× B + A × dBdt

を示しなさい。

(2) ddt(A ⋅B) = dA

dt⋅B+ A ⋅ dB

dtを示しなさい。

(3) A ⋅ A= A 2となることを示しなさい。

(4) (2)と(3)を利用して,ある点が原点を中心に円運動(等速でなくても良い)をしている

場合,その位置ベクトル rと速度ベクトルv = drdtが直交することを示しなさい。

(ヒント:円運動をしているということは,位置ベクトル rの大きさが変化しない)

[2] 時刻 t によって周期的に変化するベクトル

r1(t) = (0,cosπt,sinπt)Tと定ベクトル

r2 = (1,1,1)T

があります。 (1) tを変化させた時の位置ベクトル

r1 で表される点の軌跡と

r2 を三次元空間上に図示しなさい。

(2) 位置ベクトル

r1 で表される点の運動がどのような運動か,一意に特定できるように述べなさい。

(3) この点の運動の角速度(角周波数)を答えなさい。 (4)

r1 ⋅ r2 および

r1 × r2 を求めなさい。 (5) tを変化させた時の

r1 ⋅ r2 および

r1 × r22 の値を、横軸を tとしてそれぞれ図示しなさい。

(6)

r1 ⋅ r2 および

r1 × r22 の最大値を求め,それぞれが最大値を取るすべての場合の

r1 を (1)で描いた図の中に示しなさい。

[3] 時刻 t によって周期的に変化するベクトル

r(t) = bcosπti + sinπtj (b: 定数) について,以下の問いに答えなさい。

(1) 速度ベクトル v,加速度ベクトル a を求め,aを rで表しなさい。 (2)

b = 2の際の

r(t) の軌跡を xy平面上に図示し,その形状を説明しなさい。

以下は,

b = 2,

t =1 の時について答えなさい。

t =14

の時(少々難)についても解いてみる。

(3) ベクトル r, v, aを求めなさい。 (4) 単位接線ベクトル tを求めなさい。 (5) 加速度ベクトル aのうち,単位接線ベクトル t方向の成分を求めなさい。 (6) 加速度ベクトル aのうち,単位接線ベクトル tと垂直な成分を、ベクトルの形で求めなさい。

(7) 単位主法線ベクトル nを求めなさい。 (8) 加速度ベクトル a を単位接線ベクトル tと単位主法線ベクトルnを用いて表しなさい。 (9) 曲率半径

ρ を求めなさい。