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CIO補佐官等連絡会議 情報技術ワーキンググループ(WG5) 平成19年度活動報告 平成20331

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CIO補佐官等連絡会議

情報技術ワーキンググループ(WG5)

平成19年度活動報告

平成20年3月31日

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目次

1. WG5活動概要

2. 活動の目的

3. メンバー

4. 活動実績

5. SWG活動の成果

6. 提言

7. 今後の課題と計画

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WG5活動概要

WG5活動の目的最新の情報技術動向に基づき、各府省における情報化の推進に当たっての重要な技術課題を府省横断的に共有すると共に、それらの解決の方向性ならびに具体的な解決策を提供する。

提言事項(1) 参照モデル(TRMなど)の導入と継続的な開発(2) 府省庁を横断した情報共有の強化(3) ToBeモデルの策定と共通化の推進(4) BCPを意識したシステムの導入(5) 漢字・外字利用を考慮したシステム調達

今後の課題と計画(1) WG5活動の継続とSWG活動の拡大 【継続事項】(2) 関連活動との連携拡大とメンバの強化 【継続事項】(3) 参照モデルプロジェクトとの連携推進(4) 政府指針や電子政府の政策との連動(5) 最新技術の動向を踏まえた共通化等の方向性の検討

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活動の目的

WG5(情報技術)の目的最新の情報技術動向に基づき、各府省における情報化の推進に当たっての重要

な技術課題を府省横断的に共有すると共に、それらの解決の方向性ならびに具体的な解決策を提供する。

現状の課題○ 計画時における課題 【全体最適の観点から】

・WHAT(業務視点から何を実現するか)については調達側で描けるが

HOW(システム的な視点からどのように実現するか)については

個別最適(運用、セキュリティ、DR等)になっていないか

・技術的な視点からあるべき姿(ToBe)を描くことが必要ではないか

○ 調達時における課題 【現場で欲しいもの】

・調達仕様書がばらばらであいまい

・調達の透明性、効率性、全体最適化の視点から標準(雛形)が必要

・調達仕様書、見積もり書、各種調査書などで府省内にある情報を集約して

・基盤やインタフェースの標準化の観点から情報を標準化する方向で検討し

・標準の雛形としての参照モデルを共有していく ⇒利用可能な形に整理された知識

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活動の目的

活動の方向性各最適化計画等(アクションプラン)の実施にあたり、重要な技術課題に関する専門的知識を収集し、あるべき方向性について検討して、参照モデル(ナレッジ)として集約する。

今年度(2007年度)の活動内容① 情報収集と集約

・関心の高い技術的テーマについて外部専門家等から講演を戴く ⇒セミナー

② SWGの設置による作業推進

・特に重要なテーマについてはSWGを設置し、各省の取り組み事例を含め情報を共有

・標準化の観点から知識や要件を整理していく

-WG5のSWG活動 BCP、漢字・外字、モデリング

③ 参照モデルとして利用可能な形で知識を整理

・参照モデル(TRM)活動の再起動と専門知識の集約

-IPA/TRMの活動と連携

知識の整理学としてのフレームワークの検討と要件整理

-INTAP/OSMICの活動と連携 運用管理モデル

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活動の目的【昨年度提言事項の評価】

全体への提言事項【昨年度】(1) 府省庁を横断した情報共有の強化(2) 参照モデル(TRMなど)の導入と継続的な開発(3) TA層の共通化推進(4) OSSの活用(5) BCPを意識したシステムの導入

⇒(2)について経済産業省(IPA)で再開し、次年度政府導入に向けて活動開始

WG5の課題と計画【昨年度】(1) 2007年度もWG5活動を継続して推進していく 【活動継続実施】(2) SWG活動の継続と拡大 【漢字とモデリングを追加】(3) メンバの強化 【7(11)名から11(20)名へ】(4) 関連活動との連携強化 【連携拡大(IPA、INTAP)】(5) 政府指針や電子政府の政策との連動 【産業構造審議会と連動】(6) 参照モデルプロジェクトの再起動 【再起動実現、次年度導入へ】

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WG5(順不同、敬称略)

BCP-SWG(順不同、敬称略)

メンバー

<メンバー>

内閣府CIO補佐官 平林元明(リーダー)

宮内庁CIO補佐官 豊田祥一

宮内庁(前)CIO補佐官 宇佐見潮

金融庁CIO補佐官 清水俊彦

総務省CIO補佐官 安田晃

総務省CIO補佐官 細川努

総務省CIO補佐官 浅田昌紀

法務省CIO補佐官 南波幸雄

外務省CIO補佐官 窪田文啓

外務省CIO補佐官 西村毅

経済産業省CIO補佐官 野村邦彦

<オブザーバー>

会計検査院CIO補佐官 山崎秀夫

<ゲスト>

(独)通関情報処理センター CIO補佐官 中川秀司

(独)労働者健康福祉機構CIO補佐官 清谷哲朗

(独)国立病院機構CIO補佐官 北岡有喜

(独)医療品医療機器総合機構CIO補佐官 高坂定

(独)原子力安全基盤機構CIO補佐官 大滝昌平

自動車検査(独)CIO補佐官 寺田松昭

(独)国立環境研究所CIO補佐 本吉由紀夫

(独)国立大学法人東京外国語大学CIO補佐官 佐野洋

金融庁CIO補佐官 清水俊彦(リーダー)

内閣府CIO補佐官 平林元明

富士通(株) 向井健太郎

富士通(株) 山下博道

日本アイ・ビー・エム(株) 大塚純一

日本アイ・ビー・エム(株) 森博和

日本アイ・ビー・エム(株) 陳建和

(株)日立製作所 梶浦敏範

(株)日立製作所 中田順二

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メンバー

漢字・外字-SWG(順不同、敬称略)

モデリング-SWG(順不同、敬称略)

<府省・独立行政法人メンバー>

内閣府CIO補佐官 平林元明(リーダー)

情報技術WG5メンバー (随時参加)

昭和情報機器 伊藤隆幸

コンサルタント 伊藤英俊

紀伊國屋書店 黒田信二郎

インデックスフォント研究会 板倉和治

(株)ジャストシステム 早瀬雅之

マイクロソフトデベロップメント 阿南康宏

マイクロソフト(株)宮谷隆

アドビシステム(株) 山本太郎

日本電気(株) 小西聡

富士通(株) 関口正裕

(株)日立製作所 山本知

日本アイ・ビー・エム(株) 織田哲治

総務省CIO補佐官 細川努(リーダー)

内閣府CIO補佐官 平林元明

外務省CIO補佐官 窪田文啓

経済産業省CIO補佐官 野村邦彦

日本アイ・ビー・エム(株) 長島哲也

マイクロソフト(株) 野村一行

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活動実績

活動の流れWG5では、CIO補佐官間で情報技術の知識共有を図るため、積極的にセミナーを開催した。

SOA、SaaS、ITのトレンド のテーマについては、WG5メンバー以外のCIO補佐官の参加も募り、拡大セミナーの形で開催した。

今年度の検討テーマをBCP、 漢字・外字、参照モデル、モデリングと定め、 BCP 、漢字・外字、モデリングは、サブワーキンググループ(SWG)を設置して議論を深めている。

平成19年度の活動スケジュールは以下の通り

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月課題と方向性の検討

最終報告

セミナー開催

SWG活動(BCP、漢字・外字、参照モデル、モデリング)

SOA(7/23) ITのトレンド(3/17)SOA(7/13) SaaS(2/18)

SWGの活動報告および全体の方向性の検討

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活動実績会合及び活動の履歴(定例会)

準備会第1回(5月7日) 内部セミナー : Ecma Office Open XML準備会第2回(5月21日) 今年度の活動内容検討、内部セミナー :電子政府の文字コード準備会第3回(6月4日) 内部セミナー :NGN (沖電気)第1回(6月18日) 今年度の活動内容検討、内部セミナー :ODF第2回(7月2日) 今年度の活動内容検討、

内部セミナー:業務システムの新たなフレームワーク(産総研)第3回(7月19日) SWGの活動内容検討、外字SWG第4回(7月30日) 外字-SWG第5回(8月27日) 外字-SWG第6回(9月10日) 内部セミナー :NGN(NTTコム)、外字-SWG第7回(10月11日)内部セミナー :SLCP 共通フレーム2007、外字-SWG第8回(10月22日)外字-SWG第9回(11月8日) 外字-SWG第10回(12月6日) 内部セミナー :運用管理要件(OSMIC )第11回(12月17日)内部セミナー :BCM第12回(1月10日) BCP-SWG中間報告会第13回(1月21日) 外字-SWG報告会第14回(2月7日) 内部セミナー:Excel活用デモ、TRMの最新状況紹介第15回(2月18日) 拡大セミナー:SaaS事例紹介(日立SK)第16回(3月6日) 本年度活動のまとめ第17回(3月17日) 拡大セミナー:ガートナー講演第18回(3月31日) 報告書のまとめ報告会(4月~5月) CIO補佐官等連絡会議での概要報告(予定)

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活動実績

会合及び活動の履歴(拡大セミナー )SOAショートセミナー第1回(7月13日):事例紹介(IBM)

SOAショートセミナー第2回(7月23日):SOA技術標準の説明、SOA製品によるデモ(IBM)

SaaSショートセミナー (2月18日):適用事例紹介(日立SK)

ガートナー講演(3月17日):ITの今後のトレンド

SWG実績BCP-SWG :20回の会合等を実施(6/8、6/27、7/13、7/27、8/24、9/21、10/5、10/22、11/5、11/22

、12/13、12/21、1/10 :中間報告会、1/18、2/1、2/15、3/7、3/19:TRMへ説明、3/21、3/31:最終報告会)

参照モデル-連携(IPA) :23回の会合を実施(8/1、8/29、9/19、10/3、10/12、10/19、10/26、11/5、11/7、11/21、11/28、12/5、12/14、12/21、1/9、1/16、1/25、2/6、2/15、2/27、3/7、3/19、3/28)

外字-SWG : 7回の会合を実施( 7/30、8/27、9/10、10/11、10/22、11/8 、1/21 :報告会 )

モデリング-SWG :7回の会合を実施(11/8、12/3、12/20、1/10、1/24、2/4、3/13)

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SWG活動の成果(BCP-SWG)

■ 活動成果(概要)

- 今年度の活動の方向性につきメンバー間で検討を行った中で、「現在、各府省でBCを行う為のガイドラインが策定されようとしているが、IT面については不十分で、IT調達のあり方をBCの視点を入れて見直すべき」と言うことで意見が一致、IT面でBCを実現するという提言を、より具体的な形で行うことを目的として活動を進めることにした。

- 今年度は17回に亘る会合で議論を深め、「中央省庁の事業継続実施にあたってのITの視点」という

ガイダンスを纏めた。

- このガイダンスを調達担当で参照することにより、BCを意識したIT調達を行うためには、どのような要件

が必要が理解できる物と考えている。

所感

- 今年は3社、7名の参加を得て会合を重ね、平成19年6月から10ヶ月に亘る活動で、BCを意識したIT

調達の手助けになるガイダンスを纏めることが出来たことは各社メンバーの尽力のお陰である。

作成したガイダンスを元に実際のIT調達部門と意見交換を行い、内容の検証を行いたいと考えていたが。

今年度では実現しなかったため、今後の課題としたい。

- 今後の活動

・このガイダンスで示したIT調達に於けるBC関連の要件を更に充実させ、継続的に役立つものとするため、

TRMへの組み込みを目指しており、TRM活動との連携を強化してゆきたい。

・また、今年度できなかった上記IT調達部門との意見交換を実現し、内容の検証を行いガイダンスの充実

を図ってゆきたい。

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SWG活動の成果(参照モデル)

活動成果(概要)

情報技術WG(WG5)の提言により、経済産業省-IPAで技術参照モデルの策定を開始することが出来た。

WG5のメンバーが技術参照モデルの策定に参画することで府省で活用することが出来る技術参照モデルのベースが出来た。

WG4やWG2と連携して、技術参照モデルの完成度を高めることが出来た。

経済産業省を通して産業構造審議会に技術参照モデルの重要性を進言することが出来た。

所感

参照モデルは2003年および2004年にナレッジポータルプロジェクトとして経済産

業省でプロトタイプの開発が行われた。その後2年間更新が行われていなかったが、WG4及びWG5での活動によって、技術参照モデルの策定が再開された。技術参照モデルは産業構造審議会でも取り上げられ、政府として統一的策定が提言されている。諸外国では個々のシステムごとのアーキテクチャを策定する段階から参照モデルを用いた情報の共有や標準化の段階に入っており、さらに移行モデル策定の段階へと進んでいる。政府全体としての最適化を進めるために参照モデルの完成度を高めて適用していくことが必要である。

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SWG活動の成果(漢字・外字)

活動成果(概要)漢字コードや外字と文字セットの関係を整理することが出来た。

汎用電子情報交換環境整備プログラム等の関連組織の状況を把握することが出来、コミュニケーションを取ることが出来た。

漢字や外字をシステムに取り込む場合に考慮すべきことをまとめたガイダンスを策定した。今後の方向性について検討を行い、提言をまとめることが出来た。

所感漢字や外字は日本人にとって身近な問題であるにもかかわらず、システムでの実装は複雑で難しいものとなっている。特に外字は数万、数十万もの文字があり、業務の必要性に応じてバラバラに作成され利用されている。このため、外字のシステム間での相互利用はほとんど行われていない。このような中で漢字や外字の状況の整理を行い、システムでこれらを利用する場合の考慮点をまとめた。外字に関しては住基、戸籍、登記で夫々文字セットがあるが経済産業省の汎用電子情報交換環境整備プログラムでこれらの整理体系化を進めている。情報技術WGではこの成果の公開と府省での活用を提言した。国民に対するサービス向上や行政の効率化の観点から政府全体での標準化を進めていくことが必要である。

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SWG活動の成果(モデリング-SWG)

活動成果(概要)業務(サービス)視点での参照モデル(SRM)の検討に向けて、今年度は情報の収集及び有識者との意見交換などを実施した。

特に、今年度は、SOAをテーマとして、SOAの技術動向、構築アプローチなどについて情報収集を行い、参照モデル(SRM)との関係について検討した。

所感SRMについては、その必要性、実施内容、活用のイメージについては、今後も継続して情報収集及び検討を進めたい。

特に来年度は技術参照モデルと情報交換などの連携を実施していきたい。

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提言

参照モデル(TRMなど)の導入と継続的な開発各府省庁個別最適ではなく、全体最適を進めるために標準化の仕組みとしての参照モデルの整備と普及が必要である。

• 標準的参照モデルの開発継続・・・経済産業省(IPA)• 調達時の参照モデルの活用・・・各府省(調達指針の補完資料として)• 各府省庁参照モデルの開発と調達への適用

府省庁を横断した情報共有の強化各府省で情報を共有するための仕組みの整備

• 各WGやSWGの成果物およびセミナー資料を共有するための掲示板の設置– 霞ヶ関WANだけでなく外部のCIO補佐官を含めてアクセス可能にする

各府省庁個別最適でなく、全体最適とするためには双方向で情報を共有するための体制の整備が不可欠である。

• CIO補佐官WGの継続とメンバの補強による情報共有• CIO補佐官WGと関連外部活動との連携強化

– IPA(相互運用性タスクグループ、OSSセンター、セキュリティ要件検討委員会)– INTAP OSMIC企画委員会

• PMOおよびCIO補佐官WGと府省内関連活動との連携強化– GPMO、共同利用WG、共通業務最適化プロジェクト– 汎用電子情報交換環境整備プログラム、地域情報プラットフォーム– 情報共有のためのセミナーの定期的な開催– WGの成果普及のための職員研修の開催

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提言

ToBeモデルの策定と共通化の推進業務とシステムのあるべき姿を描き、指針に従って全体最適にするためには、ToBeモデルを策定して具体化することが必要。

BA層の共通化には組織変更など長期的視点での取り組みが必要である。業務と切り離した取り組みが可能で、進化の早いTA層からボトムアップ的に共通化の取り組みを始めることを提言する。

共通基盤にはインタフェースの標準化を主体としたプラットフォーム基盤とコンポーネントやプロトコルの標準化を主体としたSOA的アプローチがあり、両者のメリットとデメリットを意識した導入をしていく必要がある。このためのモデル化が必要。

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提言

BCPを意識したシステムの調達

先ず現状を知るために可視化が必要、

その為には各府省で作成中の情報資産台帳にBCに関する項目欄を設け記載

することにより、システムの現状を把握すること。

BCPサブワーキンググループの今年度活動で作成したガイダンスに記載の、

具体的な項目を参考に、必要に応じて調達仕様書作成時にBCに関する要件

を盛り込むこと。

今後継続的に、調達時に於けるBCの要件定義をより確実に行うため、TRMに

BCに関する項目を織り込むこと。

更に、中長期的には、BC実現の前提となるITシステムのバックアップを効率的

低コストで構築するために、分離調達前提の現状下に於いても標準化・共用化

を考慮したIT基盤(ハードウエアミドルウエア等)の調達を目指してゆくべきであ

る。

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提言

漢字・外字利用を考慮したシステム調達新たな外字を作らない

不必要に外字を使わない、作らない。

内字で済む業務には外字を使わない。

必要なら大きな文字セットを持つプラットフォームの採用を検討する。

既存の文字セットを利用する住基、戸籍、登記など既存文字セットの利用を検討し、法律上の規定が適用できるかなどを確認する。

汎用電子情報交換環境整備プログラムの成果の公開を関連部門に要請し、活用を検討する

文字情報データベースの活用文字の読みや文字コードなどの情報確認や、利用しているシステムに外字登録が必要になったときに該当文字の情報を検索する。

グリフの活用(可能ならフォントの制作開示を要請)汎用電子情報交換環境整備プログラムで作成済みのグリフを活用して外字を作成する。フォントが開示されればそれを利用する。

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今後の課題と計画

WG5の活動に関する計画WG5活動の継続

• 情報の共有、外部専門家によるセミナー実施• SWGの設置、ガイドの作成、他WGや活動との連携、フレームワークの開発支援• 報告会、セミナー、研修を通した情報の広報

次年度の技術テーマとしては各府省ホットで関心の高いものを取り上げる• 各府省CIO補佐官に重要技術に対するアンケート調査を行う• 府省でインシアティブがある技術、IPv6、テレワーク、SHA、SaaS、ICカード、国地方連携、等

共通化の推進に役に立つものを取り上げる• 府省IT基盤のToBe像の検討• 技術指針の詳細検討• 共通基盤、共同利用、SOA、など

最新技術動向などの今後の方向性を見極めるためのテーマ• 次世代検索技術、など• 民間CIOとの情報交換、自治体CIO、独立行政法人、APPLIC、など

メンバの強化• WG活動の方向性を議論するために多数の府省庁のCIO補佐官に参加願う• 専門的知見を収集するために外部専門家に参加戴く

関連外部活動との連携• IPA(相互運用性フレームワーク、OSSセンター、セキュリティ要件検討委員会)• INTAP(OSMIC) 等

政府指針や電子政府の政策と連動した成果の活用• 政府指針や電子政府政策の策定・改定への参画・協力

– IT戦略本部、産業構造審議会、セキュリティ統一指針、調達指針、人材育成指針 等

• 指針を補完するガイド、情報、マニュアルの提供など

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今後の課題と計画

SWG活動の継続と拡大に関する計画アウトプット系

• BCP導入の継続的支援

– 今年度の活動ではITを意識した業務継続実施のために、IT調達時にどのようなBC視点が必要かをガイダンスにより示したが、今後も継続してBCの要件を意識した調達が行えるよう、TRMにBC関連項目を織り込むことを目指してゆきたい。

• 漢字と外字に関する導入の継続的支援

– 漢字や外字を導入するシステムの調達において、考慮すべき事項について引き続き整理をしていく必要がある

– 府省共通の知識として技術参照モデルへの取り込みのためにIPAと連携して進める

• 参照モデル(TRMなど)推進の継続的な支援

– 調達時の参照モデル活用に関する知見の提供をIPAと連携して進める

– 府省に対する参照モデル適用拡大のための活動をCIO補佐官WGの場を活用して行う

リサーチ系• モデリングに関する継続的検討

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今後の課題と計画

参照モデルに関する課題課題

• 技術参照モデルの完成度を高める。– 技術の評価、適材適所による技術の利用– 要件の雛形の見直し– 分離調達時の整合性確保– ガイドラインとの整合性

» 最適化指針、調達指針、セキュリティ統一指針– 最適化計画との整合性– 外部公開とパブリックコメント

• 参照モデル整備のための体制作り。• 調達指針との連携。• 参照モデルのプロモーション及び普及。• 技術参照モデルのスコープの拡大。

– サービスコンポーネント参照モデルへの拡大– 独立行政法人、自治体、企業への拡大

課題解決に向けた推進の方向性• 技術参照モデル策定委員会に対するWG5の支援継続。

– 情報共有の推進と各府省の重要技術検討の場の提供– 標準モデルなどの将来の方向性の検討(ToBeの検討)– 参照モデルの調達時の活用方法提示– 重要な技術分野に対するSWGの設置と技術参照モデル策定委員会との連携

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今後の課題と計画

BCPに関する課題

各業務システムの業務継続性が体系的に計画されずにシステムが導入されている状況から少なくとも最小限の標準的なBCP導入の雛形を提供していく必要がある

府省全体最適のためには関連する業務システムについて統一的なBCPを策定する必要があることから電子政府の政策としてBCP推進のための具体的アクションを盛り込む必要がある

調達指針に書かれたBCの具体的内容を提供していく必要がある

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謝辞

ワーキンググループの活動に際し、外部専門家、セミナー講師、関連ワーキンググループ、関連政府内外活動、サブワーキンググループメンバー各社など多数の方々に貴重なご意見や情報を提供戴きましたことを深く感謝いたします。